
カカオに恋した話〜ビーントゥバーとの出会い〜
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初めてカカオ豆を手に取ったときのことを、私は今でもはっきりと覚えています。
小さなその粒には、想像を超える香りとエネルギーが詰まっていました。
その出会いこそが、私が「ビーントゥバー(Bean to Bar)」という世界に魅せられ、
今、チョコレート開発に取り組む原点となったのです。
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チョコレートは「甘い」だけではなかった
私は長年、低糖質・グルテンフリーのお菓子づくりに取り組んできました。
体にやさしくて、でも心が満たされるような味わいを追求する中で、
どうしても避けて通れなかったのが「チョコレート」という存在です。
けれど、市販されている多くのチョコレートは、砂糖が主原料。
どれほど香りや食感が良くても、それでは私たちのコンセプトにはそぐわない。
「もっと、素材本来の魅力で勝負できるチョコレートを作りたい」
そんな想いがふくらんでいきました。
そして出会ったのが、「ビーントゥバー」という考え方でした。
ビーントゥバーとの出会い
ビーントゥバー(Bean to Bar)それは、カカオ豆から板チョコレートになるまでのすべての工程を一貫して作り手自身が手がける、
クラフトチョコレートのスタイル。
日本でも徐々に知られるようになってきましたが、
この世界に足を踏み入れるには、相当な情熱と覚悟が必要です。
けれど、私には「惹かれてしまった」のです。
その奥深さに、その誠実さに、その美しさに。
素材を知ること。作り方を知ること。
カカオがどんな風に育ち、どう焙煎され、どんな香りや味へと変化するのか――
まるで果実のように、生きている素材。
「これはもう、“原材料”ではなく、パートナーだ」
そんな風に感じたのが、ビーントゥバーとの最初の出会いでした。
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Lees Cocoaとの出会い
素材を探し続ける中で出会ったのが、マレーシア・タンジュン・セパにあるLees Cocoa。
クアラルンプール郊外、アクセスしやすい立地ながら、地域で唯一残る貴重なカカオ農園です。約5エーカーの敷地に100本のカカオが無農薬で育てられています。
初めてカカオニブを口にした瞬間、ベリーのような酸味とスパイス感が広がり、まるで果実をかじったような衝撃がありました。
「砂糖がなくても、ここまで香るのか」と心を奪われた体験が、私のチョコレートづくりの原点です。
今もLees Cocoaをはじめ、さまざまな産地の豆と向き合いながら、素材の魅力を最大限に引き出すチョコレートを追求しています。
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“低糖質チョコレート”を超えるものを作りたい
私の原点は「ケトジェニック」や「低糖質」ではあります。
けれど、カカオと向き合っているうちに、
“健康のため”という理由を超えて、
「これは、誰もが楽しむべき美味しさだ」と思うようになりました。
糖質を抑えても、素材の持つ魅力はまったく損なわれない。
むしろ、カカオの力がダイレクトに伝わるからこそ、味の奥行きがある。
白砂糖を使わず、人工的な香料や添加物も使わず、
それでいて「うっとりするような香り」と「心がほどけるような口どけ」を実現する。
それが私たちNATUVIEWが目指す、これからのチョコレートです。
お客様と一緒に、育てていくチョコレート
素材への愛、作り手の情熱、そしてお客様の期待。
そのすべてが溶け合ったとき、本当に心に残るチョコレートが生まれると信じています。
「低糖質でもこんなに美味しいんだ」
「体にいいって、我慢じゃなくてご褒美になるんだ」
そんな風に感じていただける一粒を、皆さまのもとへお届けするために。
これからも、カカオと向き合い続けます。
最後に
この「カカオに恋した話」は、ほんの始まりにすぎません。
ここから先も、開発の進捗や、試作品のご紹介など、
引き続きNews&Topicsで発信していきます。
もし少しでもご興味を持っていただけたら、ぜひ応援してください。
そして、完成したときには…
一番に、あなたに味わっていただきたいのです。
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